
XVS1300CA Yamahaストライカー車検点検風景
今回は、Yamahaの国内販売していない、2008年型XVS1300CAストライカーの車検点検風景です。

かなり大きい車体です。
新車のように綺麗にされているオーナー様。美しい黒とつや消し黒です。
ノーマル状態なのですが、カスタムされているように見える車体です。

ブレーキ周りから作業開始です。
重量350㎏(乾燥重量300㎏)のフロント・リヤーブレーキですが、フロントはシングルキャリパーです。

しかし、パットも大きく、キャリパー・ピストンも通常の1300㏄に比べ、大きい。軽四並みの大きさ。
作りも、四輪に近い形でした。

こちらは、リヤーのパット。
もう少しで、交換範囲に来ますが、まだ3・4000キロ走れそうなので、今回は清掃にて対応。
両方フロートするキャリパーピン。車体に合わした作りになっています。

洗浄後のフロント・リヤーブレーキパーツ類。
綺麗にしたら気持ちいいです。

ガイドも綺麗に清掃。
スリット状に傷が入ってるように見えますが、パットが大きな力で動き、反発され・・・で縦方向に模様があるかのよう。
傷ではなく、どうしても発生する動きの面です。
耐熱が高いパットグリースを塗布にて、終了です。

キャリパーのピストンを清掃。
右が作業前で、左が清掃後。ピストンが露出している所はゴミ等が付着し、ブレーキング時の高熱で炭化し固着します。
放置していたら、パットが消耗と同時にピストンが飛び出し、またゴミが付着し、結果、ピストンシール・ダストシールを痛めオーバーホールといった流れになります。
車検整備は、この部分の重点的な分解点検が大事です。また、ピストンを回し、摺動をよくさせます。

リヤーも同様に作業します。

リヤーは多少作業がし難い車両です。

ブレーキオイルの交換作業に移ります。

オイルは信頼の「MOTUL DOT3.4」を使用します。
真空ポンプで交換します。

リヤー部の交換がし難い車両でした。

これで、ブレーキ周りの作業終了。
エンジン部に移ります。

プラグの焼けは綺麗です。
清掃でOKです。

エアクリーナーの状態は・・・

ん・・・交換です。走行1万キロ程度ですが、排気量が大きいだけ空気吸入も多いから、しょうがないです。日本でコレじゃ、中国のPM2.5の中走ればもっと早く交換ですね。

新品は美しいです。
続きまして、冷却水の交換を。

タンクをずらした所にあります。
今までタンクを脱着していない模様で、タンクの取り付けラバーが完全固着していました。

クラッチ・ブレーキレバーの分解です。
ピポット部の清掃とグリスアップで、操作性が各段に上がります。

綺麗な状態です。

続きまして、ミッション摺動部の分解。

ミッションがスムーズに動けば、入りも良くなります。分解し、洗浄とグリスアップで、気持ち良くミッション操作。
そして、今回ご注文されていた、リヤータイヤ交換。
国内タイヤメーカーの純正指定のタイヤが、国内カタログにラインナップされていない。
210/40-R18という、極太のタイヤ。BSが新車時の装着タイヤですが、上記の様に国内ラインナップ無し。
メッツラーでは御座いますが、納期が不明。インターネットで情報収集していますと、当バイクのユーザー様から、納期の絡みで怒りの声が多かったです。

G852の210/40-R18を、お世話になっているタイヤ卸屋さんにダメもとで伺います。
「BSに在庫があって、一週間で入ります!」との事に、私もユーザー様のホッと一安心。
やっぱり、持つべき者は、いつもお世話になっている御得意先の会社。ネットではこう行かない。
交換です。

以外にクルーザータイプは、メンテナンスの事を考えてあり、ハーレーの様に、フレーム下部にジャッキポイントが存在します。
しかし、重量があり、パワー作業なので、怖いです。

ベルトドライブの車両、ベルトを張る調整が微妙です。
昔、ハーレーをやっていた頃、この作業に苦労していました。キシムからです。

ホイールのアクスルシャフトですが、錆が凄く、ホイールを外すのに苦労しました。抜けないんです。経年変化の錆にしては、速すぎます。加工が甘いか、船輸送の際に霧潮がかかったのか?ダストシール類がしっかりしていたので、塩カリや、雨水が浸入してとかも考え難い。

スライダーもアルミ腐食しています。輸入車両は、こういったところが、高年式車両でも見た事あります。

扁平が凄いタイヤです。
御世話になっているタイヤ屋さんも、二輪で初めて見た!って驚きです。

ほとんどクルマのホイールです。このサイズはタイヤチェンジャーでは対応できません。
手組みです。・・・と言いますか、いつも手組みしていますけどね。傷つきにくいし。

エアバルブを新品に交換です。
タイヤ交換の際、このエアバルブも同時に新品にしておいた方が良いですよ。ゴムの劣化で、いつかエア漏れします。

今回は、ストーブとタイヤウォーマで、ゴムを柔らかくして・・・

出来上がり。しかし、入り難かった。

車両が完成し、排ガスチェック。

排出ガス凄くクリーンです。CO2は燃焼しているため出ますが、有害物質は限りなく無し。
そして、最大の難関・・・

積載です。車検を預かった時から、この積載が一番難関と思っていました。

一応、車両重量300㎏です。軽トラに積載可能ですが、本当に怖い積載二回でした。

無事、積載も出来、神戸運輸局に持ち込み完成検査を合格し終了。
神戸まで・神戸からの運転が凄く緊張したのと、車両を降ろす事にまた恐怖を・・・。
積み下ろしに一番神経を使いました。
また、春から珍しいXVS1300CAストライカーが、ユーザー様と共にいい思い出を作りに出掛けられる事でしょう。
クリーンで大きいクルーザーで、景色を見、風、匂いを感じ、走る爽快感は、バイクでないと感じれない快感です。
ユーザー様、リヤーのパットを、またちょこちょこ確認して安全運転で楽しんでくださいませ。
※当店は二輪車の近畿運輸局認証工場です。ブレーキ・エンジン等の脱着オーバーホール(分解・清掃点検・交換)作業を施すには、運輸局による認証が必要です。測定機器・経験など認定される場合は国の厳しい基準にて工場が審査されます。分解整備点検は、国の法律(道路運送車両法第80条)にて、認証工場・指定工場にての車両を点検整備することが基本となっております。
はぎはらモーターは、一台一台、中古車もですが、心を込めて点検整備しています。お客様が気持ち良くオートバイライフを送って頂ける様アドバイス等、真摯にお答えしたいと思っております。是非ご用命をお持ちしております。

かなり大きい車体です。
新車のように綺麗にされているオーナー様。美しい黒とつや消し黒です。
ノーマル状態なのですが、カスタムされているように見える車体です。

ブレーキ周りから作業開始です。
重量350㎏(乾燥重量300㎏)のフロント・リヤーブレーキですが、フロントはシングルキャリパーです。

しかし、パットも大きく、キャリパー・ピストンも通常の1300㏄に比べ、大きい。軽四並みの大きさ。
作りも、四輪に近い形でした。

こちらは、リヤーのパット。
もう少しで、交換範囲に来ますが、まだ3・4000キロ走れそうなので、今回は清掃にて対応。
両方フロートするキャリパーピン。車体に合わした作りになっています。

洗浄後のフロント・リヤーブレーキパーツ類。
綺麗にしたら気持ちいいです。

ガイドも綺麗に清掃。
スリット状に傷が入ってるように見えますが、パットが大きな力で動き、反発され・・・で縦方向に模様があるかのよう。
傷ではなく、どうしても発生する動きの面です。
耐熱が高いパットグリースを塗布にて、終了です。

キャリパーのピストンを清掃。
右が作業前で、左が清掃後。ピストンが露出している所はゴミ等が付着し、ブレーキング時の高熱で炭化し固着します。
放置していたら、パットが消耗と同時にピストンが飛び出し、またゴミが付着し、結果、ピストンシール・ダストシールを痛めオーバーホールといった流れになります。
車検整備は、この部分の重点的な分解点検が大事です。また、ピストンを回し、摺動をよくさせます。

リヤーも同様に作業します。

リヤーは多少作業がし難い車両です。

ブレーキオイルの交換作業に移ります。

オイルは信頼の「MOTUL DOT3.4」を使用します。
真空ポンプで交換します。

リヤー部の交換がし難い車両でした。

これで、ブレーキ周りの作業終了。
エンジン部に移ります。

プラグの焼けは綺麗です。
清掃でOKです。

エアクリーナーの状態は・・・

ん・・・交換です。走行1万キロ程度ですが、排気量が大きいだけ空気吸入も多いから、しょうがないです。日本でコレじゃ、中国のPM2.5の中走ればもっと早く交換ですね。

新品は美しいです。
続きまして、冷却水の交換を。

タンクをずらした所にあります。
今までタンクを脱着していない模様で、タンクの取り付けラバーが完全固着していました。

クラッチ・ブレーキレバーの分解です。
ピポット部の清掃とグリスアップで、操作性が各段に上がります。

綺麗な状態です。

続きまして、ミッション摺動部の分解。

ミッションがスムーズに動けば、入りも良くなります。分解し、洗浄とグリスアップで、気持ち良くミッション操作。
そして、今回ご注文されていた、リヤータイヤ交換。
国内タイヤメーカーの純正指定のタイヤが、国内カタログにラインナップされていない。
210/40-R18という、極太のタイヤ。BSが新車時の装着タイヤですが、上記の様に国内ラインナップ無し。
メッツラーでは御座いますが、納期が不明。インターネットで情報収集していますと、当バイクのユーザー様から、納期の絡みで怒りの声が多かったです。

G852の210/40-R18を、お世話になっているタイヤ卸屋さんにダメもとで伺います。
「BSに在庫があって、一週間で入ります!」との事に、私もユーザー様のホッと一安心。
やっぱり、持つべき者は、いつもお世話になっている御得意先の会社。ネットではこう行かない。
交換です。

以外にクルーザータイプは、メンテナンスの事を考えてあり、ハーレーの様に、フレーム下部にジャッキポイントが存在します。
しかし、重量があり、パワー作業なので、怖いです。

ベルトドライブの車両、ベルトを張る調整が微妙です。
昔、ハーレーをやっていた頃、この作業に苦労していました。キシムからです。

ホイールのアクスルシャフトですが、錆が凄く、ホイールを外すのに苦労しました。抜けないんです。経年変化の錆にしては、速すぎます。加工が甘いか、船輸送の際に霧潮がかかったのか?ダストシール類がしっかりしていたので、塩カリや、雨水が浸入してとかも考え難い。

スライダーもアルミ腐食しています。輸入車両は、こういったところが、高年式車両でも見た事あります。

扁平が凄いタイヤです。
御世話になっているタイヤ屋さんも、二輪で初めて見た!って驚きです。

ほとんどクルマのホイールです。このサイズはタイヤチェンジャーでは対応できません。
手組みです。・・・と言いますか、いつも手組みしていますけどね。傷つきにくいし。

エアバルブを新品に交換です。
タイヤ交換の際、このエアバルブも同時に新品にしておいた方が良いですよ。ゴムの劣化で、いつかエア漏れします。

今回は、ストーブとタイヤウォーマで、ゴムを柔らかくして・・・

出来上がり。しかし、入り難かった。

車両が完成し、排ガスチェック。

排出ガス凄くクリーンです。CO2は燃焼しているため出ますが、有害物質は限りなく無し。
そして、最大の難関・・・

積載です。車検を預かった時から、この積載が一番難関と思っていました。

一応、車両重量300㎏です。軽トラに積載可能ですが、本当に怖い積載二回でした。

無事、積載も出来、神戸運輸局に持ち込み完成検査を合格し終了。
神戸まで・神戸からの運転が凄く緊張したのと、車両を降ろす事にまた恐怖を・・・。
積み下ろしに一番神経を使いました。
また、春から珍しいXVS1300CAストライカーが、ユーザー様と共にいい思い出を作りに出掛けられる事でしょう。
クリーンで大きいクルーザーで、景色を見、風、匂いを感じ、走る爽快感は、バイクでないと感じれない快感です。
ユーザー様、リヤーのパットを、またちょこちょこ確認して安全運転で楽しんでくださいませ。
※当店は二輪車の近畿運輸局認証工場です。ブレーキ・エンジン等の脱着オーバーホール(分解・清掃点検・交換)作業を施すには、運輸局による認証が必要です。測定機器・経験など認定される場合は国の厳しい基準にて工場が審査されます。分解整備点検は、国の法律(道路運送車両法第80条)にて、認証工場・指定工場にての車両を点検整備することが基本となっております。
はぎはらモーターは、一台一台、中古車もですが、心を込めて点検整備しています。お客様が気持ち良くオートバイライフを送って頂ける様アドバイス等、真摯にお答えしたいと思っております。是非ご用命をお持ちしております。
